コスモスの用土と土作り |
このページでは、痩せた土地でも生育旺盛なコスモスを、より元気に育ててたくさんの花を咲かせるためのコスモスの用土と土作りについてご紹介しています。 |
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コスモスの用土と土作り |
●このページでは、コスモスがすくすくと育つ、コスモスの生育に適した用土と土作りについてご紹介しています。(当サイトのすべてのページは、本文下のページリンクからご覧いただけます。) |
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コスモスの用土と土作り |
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コスモスは、日当たりと風通しの良い場所、水はけの良い土があれば、それだけですくすくと育ってくれる、とても丈夫な草花です。ですから、他の草花を育てるときのように土作りにそれほど神経質になる必要はありません。 とはいえ、コスモスを、より元気に育てて、すてきな花を咲かせるには、知っておきたい土作りのポイントもいくつかあります。 コスモスがすくすく育つ土作りのポイント1・土壌の中和コスモスを庭や花壇に植えて育てる場合、もしくは使い古しの土を使って鉢植えやプランターで育てる場合には、コスモスの生育に適した弱酸性の土にするために、土壌の中和という作業を行います。言葉だけ聞くと、なんだか難しそうに思えるかもしれませんが、ちっとも難しい作業ではありません。 土壌の中和には、苦土石灰(くどせっかい)もしくは消石灰(しょうせっかい)を使います。苦土石灰(消石灰)は、園芸店やホームセンターの園芸用品コーナーなどへ行けば、たいてい置いてありますし、インターネットを使えばご自宅まで届けてもらえます。 苦土石灰(消石灰)の使い方はとても簡単です。 庭や花壇の広さに応じて適量を土に混ぜるだけです。混ぜる分量は、苦土石灰で1平方メートルあたり200g〜300g、消石灰を使う場合は、1平方メートルあたり100g〜200g、鉢植えやプランターで育てる場合は、土10リットルあたり苦土石灰を20g、消石灰なら土10リットル10gくらいを目安にしてください。 ちなみに、市販の草花用培養土を新しく買ってきて使う場合は、あらかじめ酸性度の調整がされていますので、あらためて苦土石灰(消石灰)を加えなくても大丈夫です。調整済みかどうかは、パッケージの説明にもありますので、買う前に確認しておいてくださいね。 土の酸性度とは?土には、その性質によって酸性土、中性土、アルカリ土があります。土を水に溶かしたときの水溶液中に水素イオンが多い場合が酸性土、水酸イオンが多いとアルカリ土、どちらも同じ場合は中性土です。 この土の酸性度の度合いを表す単位(指標)として使われるのが「pH」(ピーエイチ・ペーハー)です。 多くの草花はph5.5〜6.5の弱酸性の土を好みます。そして多くの植物はpH5以下の酸性の土で育てると、根に有害なアルミニウムが溶け出してリン酸やカルシウム、マグネシウムといった植物の生育に欠かせない栄養素が欠乏しやすくなるなどの障害が出るといわれています。 こうした植物の生育障害を予防するための作業のひとつが、消石灰(苦土石灰)などを使って行う土壌の中和です。土壌の中和には、主に消石灰(苦土石灰)が使われますが、場合によっては草木の灰や細かく粒状した石膏や貝殻片が使われることもあります。 もし土の酸性度を自分で調べてみたい方は、簡易pH試験紙も市販されていますので、試してみるのもいいですね。 コスモスがすくすく育つ土作りのポイント2・水はけの良い土づくりこのページの最初でもご紹介しましたが、コスモスは日当たりと風通しの良い場所、水はけの良い土があれば、それだけですくすくと育つとても丈夫な草花ですので、基本的にはどんな土地でも育てることができます。 もちろん、どんな土地でもというのはあくまでも常識の範囲のことで、たとえば砂漠のような場所では、さすがにコスモスも生きてはいけません。 そのいちばんの理由は、砂漠の砂には水が無いから。 コスモスは、もともと雨の少ないメキシコの高原地帯に自生する植物ですので、他の草花に比べてそれほど多くの水を必要としません。とはいえ、全く水がないと生きてはいけません。砂漠の砂は、水を蓄える能力が全くありませんから、さすがにコスモスも生育できないというわけです。 これを逆に考えると、コスモスは必要以上の水を嫌う、ということでもあります。 もともと雨の少ないメキシコの高原地帯で生まれ育ったコスモスは、少ない水を上手に使って生長する体のしくみを身につけています。そんなコスモスに水を与えすぎると、いろいろな障害が現れてきます。 ですから、メキシコに比べて雨の多い日本でコスモスを育てるときには、あまり水を与えすぎないようにすること、必要な水分をしっかり蓄えることができて、余分な水がスムーズに排出されるしくみを持った土が必要、というわけです。つまり、保水性と排水性を備えた土ということですね。 一般に市販されている草花用の培養土は、ほとんどの植物に適した保水性と排水性と備えた構造になっていますので、基本的には、こうした培養土を新しく買ってきて使えば全く問題はありません。鉢植えで育てる場合などがそうですね。 では、庭や花壇で育てるときには、どうすればいいのでしょう? 庭や花壇の場合は、状況によっては、そこにある土をそのまま使うと、土が古くなっていたりして保水力や排水性が失われている場合もあります。そこで、古い土を使う場合は、土壌の改良が必要になってきます。 もともと、コスモスは少しくらい土の状態が悪くても、元気に育つ丈夫な草花ですので、あまり神経質に考える必要はありませんが、庭や花壇で育てる場合は、土を耕したり、市販の草花用培養土を加えたりして保水性と排水性を改善しておくと安心です。 もし、自分で土作りから始めたい方は、赤玉土(小):腐葉土:バーミキュライト=6:3:1の割合で作った土を使ってみてください。この配合は、鉢植えでコスモスを育てる場合や、他の草花を育てるときの土作りにも応用できますので、覚えておくといいですね。 コスモスがすくすく育つ土作りのポイント3・土に肥料を加え過ぎない通常、草花を育てるときの土には、あらかじめ、ゆっくりと効果の現れる肥料(緩効性肥料)を混ぜておくのがふつうです。この肥料のことを元肥(もとひ・もとごえ)といいますが、コスモスは種から育てる場合、苗から育てる場合のいずれの場合でも、基本的に肥料(元肥)は必要ありません。 むしろ、肥料を与えすぎると、コスモスの草丈が伸びすぎることによって、様々なトラブルの原因になることがあります。 コスモスの草丈は、種まきの時期との兼ね合いもありますし、どのくらいまで大きく生長させたいのかという面もありますので、一概に低いほうが良いというわけではありませんが、草丈が高いと、下の葉に陽光が当たりにくくなることによって、下葉が早く枯れ、姿が見苦しくなりがちです。また草丈が伸びすぎると、台風などの強い風の被害も受けやすくなります。 また、養分を多く含む肥えた土地で育てたり、チッソ成分を多く含む肥料を与えすぎると、かえって葉や茎が軟弱になったり、徒長したり、花つきが悪くなったりすることもあります。 このように、肥料を多く与えることはコスモスの生育を妨げることにもなるわけですが、与えても良い肥料もあります。それは、リン酸とカリです。 コスモスに肥料を与えるのであれば、最初の土作りの段階でリン酸やカリを多く含む肥料、もしくは草木の灰を土に漉き込んでおくという方法を試してみてください。そうすることで、茎が丈夫になって強い風にも倒れにくくなります。 いずれにしても、こうしたトラブルを避ける目的もあって、コスモスを育てる土には基本的に肥料を加えないほうが良い、もし与えるのであれば、リン酸やカリを多く含む肥料、もしくは草木の灰が良いというわけです。 もちろん、それができるのも、もともとコスモスがあまり肥料を必要としない植物だからで、肥料を与えなかったからといって他の草花のように貧弱になることはありません。 コスモスは、他の草花が育ちにくいような、痩せた土地でこそ元気に生長し、花を咲かせる植物なのです。 |
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